風紀委員Girls! 898
そういえば美咲への画像土産を撮り忘れたけど、それはまたの機会にお願いしよう…
きっと賢次くんだったら心良く引き受けてくれるはよねぇ…
「それじゃあお邪魔しましたぁ…」
「うん、門まで送るよ…なんたってこの家の庭は迷路みたいだからね…」
最後まで賢次くんは優しかった。
ノブアキさんと夏織のことでお互い辛いことはあるけど、それも癒すことができて良かったと思う。
またいつか、お邪魔しよう。
さまざまな出来事から、清美と桜咲の間には交流が生まれるようになった。
「あ、あー、は、ハロー…あ、あいきゃんとスピークイングリッシュ…」
「大丈夫ですよ、私日本で生まれましたから」
アリシアとスカーレットの初対面。
それに涼が何故か挟まれる形になった。
「なんだ;よかったよ…」
アリシアと同じく、全くの外人顔のスカーレット…
こんな流暢な日本語で話されると、そっちの方が不釣り合いだ…
「ふふ、だから涼さん安心してください…日本語で全く問題ありませんよぉ…」
「でも逆にびっくりしますよねぇ、日本語ペラペラな外国人ってのも」
「日本生まれ日本育ちですから、英語の方が怪しいかもですね」
「えー、マジですか」
涼もアリシアもスカーレットも、すっかり打ち解けた様子。
「スカーレットさんは聞くところによると鬼軍曹って呼ばれているとか」
「それは佳奈の誇張ですね〜」
「それに男の子にもモテモテだって…」
「あの子ったら…そんなことまで言っているんですかぁ?…」
「まあそれは聞かなくたって分かりますよぉ…スカーレットさんってほんと、お人形さんみたいに可愛いですもん…」