風紀委員Girls! 888
「そ、そうなんですか?…そんな風にはとても見えないけど…」
「ほんとよ…桜咲の女子みたいに、青海の男の子たちと交流がある訳でも無いし…」
「あれはごく一部の男子と女子たちですよ…いくら兄妹校と言ってもそんな交流がある訳じゃありませんから…」
「でも、ノブアキさんに近い存在であれば」
「いやぁ、俺なんて…」
なんて頭をかく賢治。
しかし恵美菜はそんな彼のことが気になりだしていた。
「ま、そこのカフェでも入ってお話しましょ」
「あっ…はい…」
窓際の眺めのいい席に案内される…
周りの席からは陰になり、この席ならゆっくり話しが出来そうだった…
「こういうカフェとかよく来るんですか?…」
「ううん全然…普段友達と来るのはファミレスかファーストフード…限られたおこずかいの中で、金持ちな桜咲の女子ようにはいかないもの…」
「えっ?清美もお嬢様クラスがいっぱいいるって、私立だし…」
「上から下まで、差が大きいの。碧みたいなお嬢様だって確かにいるけど、学校が終わったり休日はバイトしてる子だっているんだよ」
「そうか…それは知らなかった…」
賢次も親が社長の裕福な家庭の息子。
ノブアキとは両親が縁があって青海に進学した所以がある。
「じゃあここは俺が奢らなくちゃな」
「そんな悪いはぁ…誘ったのは私なのに…」
「その代わりって言ったらなんですけど…」
「あらぁ何?…何でも言ってちょうだい…」
「軽蔑しないでくれます?…」
「もちろんよ…、私の出来ることであれば何だって協力するはよ…」