風紀委員Girls! 89
「あの人には全く参りますよ…」
褌姿のノブアキが隣に来て、恥ずかしがるように膝を抱える…
「でもこんな機会でもないと、そんな格好一生出来ないじゃないですか?」
「そ、それはそうですけど…出来れば一生したくは無かったです…」
横からノブアキを眺めると、紐一本が脇腹に通っているだけで、まるで何も着けてはいないかのように見える。
「恥ずかしがること無いですよ。私は日本男子としてノブアキさんは凄く男らしく見えますよ。」
「そ、そうかな…?」
顔を赤くさせ、上ずった声を出すノブアキ。
「ええ、他の男は嫌でもそんな格好はしませんよ」
「…僕も嫌でしたけどね」
そんなノブアキを見ると微笑ましくなって…
「…ぐあ」
突然、後ろから何かに引っ張られる舞。
「(…唯、明日香…)」
「(ほほう、舞ちーよ、ここでノブアキに乗り換えかい?)」
「(あのね、何の話よ」
「(隠そうたってそうはいくかぁ〜!この唯様を甘く見んじゃねぇーぞぉぉ)」
…唯様って、自分で言うかね?
「(アンタが色目使っていたのを、見逃す訳ないでしょうが?)」
…明日香まで、何だか怖いんですけど;
まあノブアキが褌姿になる前から、胸キュンしていたのは確かではあった。
旬はいい男だと思う。
しかし美菜子の言うように、ノブアキもまたいい男なのだ。
お互い、もう一方には無い良いところがあって、普通の女の子ならどちらに恋したって当然…
「ちょっと、皆さんで僕を睨んで、怖いですよ…」
ノブアキは唯と明日香は苦手なのだろうか。
「何言ってるのよぉ。そんな恰好してぇえ、本当は見て欲しいんじゃないのかぁ?」
「なっ!訳ないだぁろぉ!!」
顔を赤く染めたナブアキは、唯に向かい立上がろうとする。
「そんな熱くならないぃ〜。唯は毒舌なんだからぁさぁあ」
舞はノブアキを押し止めようと、腋腹の細紐に手を伸ばしていた。