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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 862

安心したのだろう…夏織はそのまま佳奈の腕の中で意識を飛ばしていった…

「こんな目にあって可哀相に…そもそも彼らの目的はノブアキさんだったんでしょ…?」
真菜は自分のブレザーを脱ぎ、それで夏織の身体を隠すように覆った…

「はじめにノブアキくんがあんな目に合ったのだからそうだとは思うけど…」
「恵里菜さん…あの黒川幸成って何者なんですか…?」

「彼は青海の実質ナンバー2、それでいて青山家の血筋でもあるの」
「…ナンバー2…青海って権力の上下が激しいですね」
「赤羽根は自分から降りたみたいだな。水上があんなことになっちゃったから」
「その代わりに勢いをつけてきたのが黒川幸成。しかしあの男ももう終わりですね」

真菜は舞へ一連の出来事を報告した。

「黒川幸成…?、その男子のこと…美咲は知ってる?…」
舞はPCに向かう美咲に尋ねる。

「ええ、青海の学園長の旧姓は黒川…、黒川幸成は青山ノブアキのいとこだは…」
画面上に幸成の顔をアップにする…

「だから青山家の陣営は、ノブアキさんがあんな目にあったというのに手も足も出せ無かったのね…」

「じゃあ今回の件もその黒川ってやつを野放しにする気?それはちょっと許せないな」
「すでに青山響子さんのほうに話が行き届いてる。無罪放免とはいかないはずよ」

静香の母、青山響子。
ノブアキとは血のつながりはないが、大事な跡取りには違いない一人だ。

「ところで、夏織は大丈夫なのかな…さっきの真菜ちゃんの報告だとかなり傷が深そうなんだけど…」

「ええ、散々好き放題にヤラたみたいね…ノブアキがあの程度で解放されたのも、夏織が身体を張って庇ったからなんだと思うは…」
我が身を犠牲にしてまでノブアキのことを…

「真菜たちが駆け付けた時も、先ず第一にノブアキのことを心配していたらしいは…」
夏織……あんたって本当にそういう子なのよね…

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