風紀委員Girls! 860
「流石に彼女もショックなんじゃない?…自分の彼氏がそんな目にあうなんて…」
グランドでは白球を追い掛ける野球部の男子たち…
「何も無かったら、今ごろノブアキくんもああやって汗を掻いていたのよね…」
「そうだろうけど…今は彼のことよりも夏織のことを第一に考えなくちゃ!…」
3人は裏手に広がる森へと足を運ぶ。
青海の部室棟は彼らの秘密基地のような場所だ。
「一説じゃ青海男子のアジトだって話」
「桜咲からも見えないよね、この辺は」
「だからやりたい放題って噂もあるのよ」
真菜は佳奈と恵里菜の話を黙って聞いていた。
…
「許さない……絶対、許さないんだから……」
「意地の悪い子だな、散々やっても態度が変わらないなんて」
その先の建物内…夏織はすでに何人もの男たちに犯されていた。
制服は破れ股から溢れる白濁の塊…それでも強い視線は目の前の男…黒川幸成を睨み付けていた。
銀縁の眼鏡に七三に分けた髪…
このいかにも優等生風な男子に騙され、こんな目にあった自分が情けなかった…
それでも自分のことはまだいい…
涙を流しながら許しをこうノブアキの姿が蘇る…
“絶対に許さない…”
夏織は奥歯をぐっと噛み締める…
「仕方ない。大人しくなるまでまだまだ味わってもらいましょうか」
そう言って幸成が目配せすると2人の男子生徒が夏織の口と股に自らのブツをねじ込む。
苦悶の表情を浮かべながら夏織は幸成をまた睨みつけるのだ。
「あそこ、明らかに怪しいだろ」
「見張りがいるけど…」
「大丈夫。お、来た来た」
「お待たせ、佳奈。恵里菜さんも…ここからは私にお任せください」
ブロンドに違和感のある達者な日本語…真菜にはアリシアと似た感覚を覚えた。
スカーレット・レノン。
軍人一家に育ったアメリカ人の彼女は「桜咲最強」の称号を持つ腕っぷしの強い美少女だ。
シナを作りながら見張りに近づいていくスカーレット…
その姿は街を徘徊する娼婦のようだ…
「なんか女として見習はなくちゃいけないはね…歩いているだけであんなに色っぽいだなんて…」
佳奈と真菜はため息を漏らしながら、そんなスカーレットの後ろ姿を見送る…