風紀委員Girls! 851
最初は映画に後ろ向きな態度だった司も始まってしまえば食い入るように映画に集中している。
その横顔は無邪気な少年そのものって感じ。
「面白かったですね」
「うん」
「たまにはいいかもしれません…次は…」
「ちょうどいい時間だしお昼食べよ〜」
腕を取り、絡ませる…
映画館ではあんなにもモーション掛けたのに…ぜんぜん気づいてはくれなかったものね…
私は映画どころでは無かったというのに;…
まあいいはぁ…
お楽しみはこれからねぇ…
あかりはほくそ笑みながら、司の腕に乳房を押し当てる…
「ん…??」
司もちょっと驚きながら、まんざらでもない表情を見せる。
組んだ腕と司の身体の間にあかりの豊かな乳房が押し当てられる。
(あかりさん…)
司もちょっとだけ期待してたりする。
ショッピングモールのフードコートで昼食。
「司くん、午後はどうする?」
「それはあかりさんにお任せしますよ…」
思春期真っ只中の司としては勿論、即座にラブホに行きたいところだけど…そうは言えない;…
「ふふ、優柔不断…今時の男の子って感じかしら?…」
あかりのペースに合わせてくれる司には嬉しいのだけど、なんだか虐めたくなってしまう…
「そんなことは…」
司は口籠ってしまう。
こういう時、はっきり本音を言っていいものなのか?そう考えながら。
あまりに直球すぎるとあかりを引かせかねない。
駅へ向かう人通りの疎らな路地。
司は意を決してあかりを背後から抱きしめてみた。
「この後…ダメ?」
「私も…期待してた。早く行こっ」