風紀委員Girls! 846
射精した満足感は無かった…
いくら欲望がそれを望んだからって、やっぱり碧に対してだと罪悪感が先行してしまう…
突然表れた自分の性癖に、気持ちが着いていってはいないのだ…
「次の時はちゃんと優しくスルからね…」
聞こえてはいないだろう碧の額に、祐樹は優しくキスを落とした。
翌日。
あかりが学校から帰る途中に寄ったスーパーで買い物をしていると、思いもよらない人物と顔をあわせる。
「あっ、お久しぶりですね」
「…って、静香さん!?こんなところで何してんすか?」
「私もあかりさんとご一緒かと」
「そんな…静香さんとこんな所で会うと驚いてしまいますよ;…」
場違いとはほんとこのことだはね;…
「やだぁあかりさん…私だってコンビニだってファーストフードだって行くのよ…、私をどこかのお嬢様かとでも思ったぁ…?」
いえいえ;…貴女は紛れもなく青山家のお嬢様ですから;…
「静香さんみたいなご家庭だったら何でもしてくれる人がいるでしょう…」
「そういうの、便利だと思いますけど、それだと自分が何もできなくなっちゃいますからね」
「ああ、そうやって考えるんですね」
「いずれ独り立ちしないといけません」
しっかりした考えを持った人だ。
私の親もこれくらい…あかりは愚痴りたい気分になる。
でもまぁあ、住む世界の違う静香さんに言ったところで…
親との関わり方なんて、きっと全く違うんだろうな…
「あらぁ可愛いパッケージ…それってなにぃ?…」
買い物カゴの奥に隠し入れておいた正方形の小箱を静香に見つけられてしまう…