PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 831
 833
の最後へ

風紀委員Girls! 833

「航平さんは立派な人ですよ、どんな困難にもめげずここまで頑張ってこられたんですから」
「そう言ってくれると、ありがたいね」
曇りがちの表情が少しだけ明るくなる。

「美咲、お兄ちゃん、ご飯できたけど」
「そうか、ありがとう」
航平はソファーから立ち上がり、美咲を促す。

また調べることが出てきた。美咲はそう思いその背中を追った。

鍛えているだけのことはあって逞しい背中…
視線はそのまま下り、当然のようにお尻に向かってしまう…

ああ…さっきあんなに動揺せずにちゃんと見とけばよかった…
小振りの男ならではの引き締まった航平の尻を見ながら、今さらに美咲は後悔してしまう。

「美咲もわざわざありがと。まだまだ未熟な私だけど、食べてくれたらうれしいな」
「いや、唯のお弁当のクオリティすごいじゃん、アレも自分で作ってるんでしょ?」
「ふふふ、そうだよ」

両親がいないけど頑張ってる。
自分には想像もできないことだ。

「いただきます」
さっそく出来上がった料理に箸を伸ばす。

「うわぁ美味しいぃ!…こんなの短時間で作っちゃうなんて凄過ぎぃ…」
お世辞抜きに尊敬してしまう…

「言った通りだろ?…これだけは自慢していいと僕は唯に言ってんだ…」
誉められて自分のことのように喜ぶ航平は、ビールのプルトップをプシャっと空ける。

お堅い職業だからこそ、休む時は緩くてもいいよね、美咲はそう思った。
向こうの唯が顔を真っ赤にしてるのがちょっと不思議に思えたけど。

「ごちそうさま、美味しかったよ」
「ありがと…」
「どうしたの?」
「なんでもないっ!」

食事の後、美咲は帰っていく。
見送りには航平だけが行き、唯は一人、浴室に篭っていた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す