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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 823

同じ私立でも清美と桜咲ではわけが違う話である。

ため息をつく桜。
それを見てやるせない気持ちになる美咲。


「久遠マリアっているでしょ、佳奈さんと同じ学年じゃないの?」
「あー、アイツねぇ…最近学校に来ないから全くですわ」
「あらぁ、そうなの?」
「私らとは住んでる世界が違うんだよね、たぶんハワイにでも行ってんじゃね?」

翌日、美咲は佳奈に尋ねてみるが答えはこのような感じであった。

「同じ金持ちでも、静香やうちの学校の碧とは大違いね…」
「それゃあそうだは…2人は昔ながらの良家のお嬢様…久遠の家なんかパッと出の成金でしょ…」
確かに世が世なら静香も碧もお姫様…、私たちみたいな一般庶民は話すことすら叶わなかっただろう…

「やっぱり学校内でも久遠マリアの評判は良くないの?…」
「ええ、桜咲は頭の出来は清美みたいに良くはないけど、歴史ある女子高として皆それなりにプライドは持っているのよね…」

佳奈はコーラを飲みながらため息を吐いた。
「私はよく知らないし、知りたくもないけどね」
「佳奈さんらしいですわ」
「あっ、久遠マリアってのは芸名ね。本名は工藤真里」
「それは検索して出てきた」

「で、そいつがノブアキの坊ちゃんに接近してきたわけだ」
「マジかい」

「いろいろあったけど、やっぱり青山ノブアキのファンは今でも多い訳よ…」
それゃああれだけのイケメン…素性がどうであれ、そんなことは構わない女子は多いだろう…

「それで最近は…ノブアキさんは学校には来てるの?…」
「たまにかしら…野球部も辞めてしまったみたいだし、生徒会長の仕事も副会長に任せっきりみたいだけどね…」

「あらそうなの…青海の副会長って誰だっけ?」
「2人いるんだけどね、赤羽根は知ってるでしょ」
「うん」
「もう一人はご存知?黒川幸成」

「あー…父親が有名な建築家だっけ」
「そう。ここの市役所とか美術館とかのデザインも担当してる」

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