風紀委員Girls! 822
「それゃぁ、あそこはお嬢様学校だから禁止じゃないの?…」
2人は雑誌を手に取り、まじまじとグラビアを見つめる…
「これって普通のグラビアよりも露出度は相当なもんだは…これなんか乳首を隠しているだけで、裸同然じゃない…」
「ホント…幾らこういうことにはユルイうちの学校だって、これは許されないんじゃない?…」
「桜もこういうお仕事する日が来るのかな…」
「桜の事務所は女優やモデルが多いところだから…グラビアはちょっと考えられないけど」
「それにしてもスタイルいいな、この子」
「同じ学年には思えないね」
「みんなして何見てるのさ」
「おおおぉっ!?さ、桜、いつからいた!?」
「ちゃんとノックしたけど…」
桜はため息ついて椅子に腰かけた。
「どうしたのよ桜…浮かない顔してない?」
「それがさ…今度の映画降ろされちゃってさ…」
「えっ?、それって多岐亮とユリナがダブル主演するってやつでしょ?…」
「桜あんなに張り切っていたのに、またどうして…?」
桜は皆が見ていたグラビアに目をやり、眉をしかめる。
「こいつよ…この久遠マリアって子が私の役を横からかっさらっていったのよ…」
「うえっ!?」
「マジで…そりゃごめん…」
「いいよ、みんなが悪いわけじゃないんだから…」
あかりがグラビアのページをめくる。
「こんな際どい格好してんのに…いやむしろそれで人気してるわけか」
「あかりの方が巨乳だけどね」
「それはいいから…ところで桜、この子桜咲らしいよ?」
「知っるはよそんなこと…何をやっても許されちゃう特待生でしょ…」
「そうなの?…」
「だからこんなのに出てもお咎めなし…桜咲ではやりたい放題みたいよ…」
「それって親が相当金持ちってことかしら?…」
「そうなんじゃない?…学校って何やかんや言っても、寄付金がなきゃやっていけないもの…」