風紀委員Girls! 82
「ええっ、ちょっと、美菜子!?」
「うふふ、明日香、さすが目ざといなあ」
「…何たってまた過激な」
唯が呆れ気味の視線を向ける。
「うふふ、これも作戦なのよ」
「作戦?」
「…はああ」
どこまでもイケイケな美菜子に、舞は溜息をついた。
いくら男子高校生が血気盛んな年頃だって、あのノブアキがこんなのことで靡いたりするんだろうか?
ん、でも…昨日旬は、あんな傷だらけの身体であったにも関わらず、私たちの裸を見てあんなにも興奮していたよな…;
あれはやっぱり、旬は特別にスケベな男ってことなのだろうか?
もしあれがノブアキだったら、ノブアキのアソコはどうなっていたんだろ?…
舞は旬のことを知る為にも、その真意を確かめたいと思った…
「…それでノブアキを誘惑出来たら、私たちの苦労はいったいどこへ」
唯がぐてーんとベッドに寝転がる。
「安心してよぉ。唯の分まで私がノブアキをモノにするんだから!」
「やめれ!それじゃ私全然仕事してねーみたいじゃねーか!」
「…仕事って仕事かな」
明日香がボソッとつぶやく。
それを言われると耳が痛い;…
私だって旬に何も出来なかったもんね…
「夕べはノブアキもここに泊まったんでしょ?何か成果はあった?」
恐る恐る聞いてみる。
それに対して申し訳なさそうに手を合わせる唯…
「悪い許せぇ!昼間暴れたせいで、皆バタンキューだったんよぉ〜;」
「ああ、そうなんだ…」
昨日の黒獅子、そして佐伯裕樹の襲撃を撃退した一件、あれは体力使っただろうな…
「うん…昨日は大変だったよね、仕方ないよ、それはみんな一緒だったんだから」
「…何、昨日そんなにすごいことがあったの?」
「ミーナは知らないのか…」