風紀委員Girls! 805
改めて戸松家の玄関の前に立つ。
男ならここで思い切って決めて見せる。脩は自分の心にそう言い聞かせた。
ピンポーン
「えっ?舞?誰!?」
美菜子はインターホンの音によって急に現実に引き戻された。
…こんな姿では出れるはずがない。
一度イッてからも再びソコに手を伸ばしていた美菜子は慌てずにはいられない。
ブラはかろうじて肩に掛かかっているだけで、パンティーは既に何処にいったかさえも分からない状態だった…
まあこんな時間なら宅配便か何かに決まってるだろう…
美菜子は億劫に思いながらも自慰を中断し、ノーブラノーパンのままTシャツ短パンを身につけ玄関に向かった…
「ごめんなさい、お待たせしちゃって…」
扉を開けて、美菜子は絶句する。
「あ、えっと、いきなりでごめん…」
「な、なんでアンタが…」
動揺を隠せない。ついでに格好も。もう戻れない。
「この前はありがとう…できるだけ早く気持ちを伝えようと…」
「何も今ってことないじゃない」
この格好、さっきまでの行為、それを悟られたくなくて美菜子はそっけない態度を脩に対してとってしまう。
「あっ;ごめん…何か迷惑だったよね…」
突然の訪問でも、美菜子は喜んでくれるとばかり脩は思っていた…
「で、用はそれだけ…?」
美菜子だって嬉しく無い訳では無かった…
だけどこれは美菜子にとってはタイミングが悪過ぎた。
「たまたま、隣の、子に聞いちゃってさ、親御さん、いないんだろ?」
舞…おせっかいだな、あの子。
「そうだよ…舞…隣の奴とは腐れ縁…っていうか、昔っから傍にいないとダメな子でね…ホントに頼りになって、私にはもったいないくらいの友達なんだ」
「いい関係なんだな」
「せっかくここまで来たんだから、中入りなよ」
「お、おう」
美菜子にも、ほんの少しだけど、覚悟はあった。