風紀委員Girls! 801
…まあ、いつもあんな風に勃ってるわけではもちろんないし。
人間の身体の神秘だよね。
「あっ、やばっ」
窓の向こうの旬と目が合ったような気がして、咄嗟に美菜子はベッドに突っ伏した。
…「おい…やっぱり見られてたぞ…」
「それでいいの」
舞は裸のまま、満足しきった顔でベッドに身を任せていた。
「なっ!なんだお前分かっていたのかよぉ?!…」
今更にして股間を両手で覆い隠しながら、旬は慌ててカーテンを引く…
「別に核心を持っていた訳じゃないよぉ〜…そうなればいいなぁって思っていただけだよ…」
「そ、そうなればいいってお前;…自分のヤッてるとこ他人に見られたいとか…見せないとか…そういう趣味があったのかよ?;…」
「クスッ…旬ったらそんなに慌てて、黒獅子のアタマがこんなことぐらいでうろたえ無いのぉ〜…」
「そ、それとこれとは話が違うだろ〜…」
今の旬には黒獅子のボスの顔は微塵も感じられない。ちょっと情けない。
でもそんな顔も見れて舞は役得だなと心の底で思うのだ。
「も、もう一回シャワー浴びてくるわ…」
「行ってらっしゃい♪」
部屋を出た旬。
舞は窓の外を見る。
「美菜子はどう受け取ったのかな?」
そんな美菜子は身を硬くしたまま、じっとベッドで隣の様子を伺っていた。
やだぁ…のぞき見なんてするつもりは無かったのに;…
舞の思惑を知らない美菜子は、舞に悪かったとすら思ってしまう。
とはいえ、まだ美菜子の心臓はドキドキとしていた…
頭の中に焼き付いて離れない滝谷旬の裸…滝谷旬のモノ…
次第にその首から上をすげ替え、美菜子はまだ見ぬ梶田脩の裸を妄想してしまう…
また股間の奥がキュンと疼く。
「ああっ、ダメ、ダメなのに…」
また手が伸びてしまい、濡らしたソコをクチュクチュと弄ってしまう。
「しゅ、脩…」
私が私でなくなる、美菜子はそう考えてしまう。
やっぱり彼に恋しちゃったのかな…