風紀委員Girls! 80
舞の部屋に向かい、タンスを漁る美菜子。
舞と美菜子の身長差は10cmほど。
美菜子が着たらきつそうなのは明らかだ。
「見ててね〜」
お構いなしに美菜子は舞のTシャツを着る。
やはりサイズが合っていない。
肌にピッタリ密着し、見た目にもきつそうだ。
「どう?…」
「どう?って聞かれても、ピチピチでやけに胸が強調されているとしか…」
「ふふ、それが狙いなのよ。若い男の子ってオッパイ好きが多いでしょ?」
「そ、そうなの?…」
「そうよ…特に青山ノブアキみたいなマザコンくんは、そうに決まってるはよ…」
…オッパイ好きとかマザコンとか、先入観でノブアキのイメージを作ったら失礼だろと舞は考える。
「舞はそのまま?」
「美菜がセクシー路線なら、私は普通の女の子っぽくでいいよ…」
美菜子の着替えが済んだ頃、ちょうど迎えの車がやってきたのだった。
お迎えにノブアキは来てはいなかった。
舞はなんだか残念に思う自分をどこかで感じていた。
「うわぁリムジンじゃん!私たちって超セレブってことぉ!」
「超セレブは碧であって、私たちはただの凡人だよ。。」
「でもさ、セレブに認められたお客様ってことでしょ、私たち」
「…そうなのかな」
そう解釈できるって美菜子は幸せな人だなと舞は感じたのだった。
…その頃、清水家。
お泊まり組は解散したが、まだ唯と明日香の2人が残っていた。
…普段の相方は用事があると言って帰ってしまい、この2人だけになっていたのだ。