風紀委員Girls! 781
「大丈夫。美菜子が思っているほど私は弱くない」
「桃子…」
「何があっても挫けちゃいけないんだ。私はもう1人じゃないんだから」
その顔を見て安心したと同時に自分も桃子に負けちゃダメだと思った。
時が来たら、私から告白したっていいんだよね…
「実はその子って…明日香の幼なじみなんだよね…」
美菜子はやっと打ち明けける気にもなった…
ここまで話しておいて伏せておくのもなんだか変にも思えたからだ…
「幼なじみ…?」
「そう…家が隣同士だとか…」
「それって…もしかして梶田脩くんのことぉ…?」
「へっ?なんで桃子が知ってるの?」
「うん、明日香が私みたいに襲われたときあったでしょ…その時お見舞いに行ったんだ。そこで会って話もした」
「マジかぁ…」
桃子はニコッと微笑み話を続ける。
「そこで、美菜子のことが好きなのも聞いたよ」
「うええっ!?」
…う、裏で動いていたのか、みんな。
「いい子だと思うよ、私は…」
「そんな、口裏合わすように明日香に言われたぁ?…」
「やだぁ、美菜子のことじゃない…もしそんなこと言われたとしても、美菜子の為にうそ偽りは言わないはよ…」
「それじゃあ…本当にそう思う?…」
「ええ…それゃあ滝谷旬みたいなオーラは無いけど、あの普通な感じに好感抱いたよ…」
好感…かぁ。
確かに、何の特徴もない、ホントに普通の男の子だけど私に対する態度も真摯でなんかどこか一生懸命で、悪い印象はなかった。
それが、好き、ってことなのか??
「また会ってみたらいいんじゃないかな」
「うん…」