風紀委員Girls! 774
きたきた…“ずっと貴女のことを思っていました…”ってかぁ?…
「ずっと俺…美菜子さんのこと思っていたんです!」
「クスッ…」
;そのまんまじゃん;…
「あれぇ?…そんな笑われるようなこと…俺言いました?…」
脩はキョトンとした表情でクスクス笑う美菜子を見る。
「まったくもう…」
「俺は本気ですよ!ホントに…」
「ベッタベタだもん〜、もっと心に響く言葉がほしいなぁ、それで本気ぃ?」
「本気ですっ…」
実は、ちょっとだけキュンとしたのは、美菜子はもちろん口にはしない。
いくら明日香の幼馴染みだろうが、普段だったらこんな印象の薄い子にときめくことなど無かったと美菜子は思う…
それでも今日の美菜子は普段とは何かが違った…
それは周りの皆に感化されているのだと自分でも分かってはいても、どうしてもそういう目で脩という男子を見てしまう…
美菜子は髪を掻き上げながら、何気を粧いズボンのソコを見る…
……?
まさかね。ここではっきり立ってたら通報もんでしょ。
でも、男なんだからちょっとはそっちも期待しちゃう…美菜子の悲しい性である。
直前に滝谷旬と東城司のソレを見たもんだから余計に、である。
「あの、待ってくださいよ!」
スタスタ立ち去る美菜子との後を脩が追いかける。
「何?まだなんか用?」
「そ、その…ちょっとだけでいいんです…」
なんか積極的じゃない…まあ男はこのぐらいの方がいいけど…
「悪いけど…私は今男の子とお付き合いする気は無いんだけど…」
こう柔んわりとお断りするのが角が立たなくていいのよね…
「そ、それでもいいです…だからもう少し、話しだけでもして貰えませんか?…」