風紀委員Girls! 77
「そうよね、あんな立派なお屋敷に泊まれことなんて滅多に無いしね…」
「それもそうだけどさ〜」
「ん?何よ?」
「青海の青山ノブアキに決まってんじゃない!…青山ノブアキも泊まっそうよ〜」
うぁ、ノブアキはあの後帰ったとばかり思っていたよ…
美菜子も当然ながら風紀委員のメンバーである。
幼い頃からずっと一緒の2人が離れることはない。
「黒獅子の滝谷旬はアウトローでワイルドでカッコいいけどさ〜、青山ノブアキは知的で爽やかで…私は、ノブアキのほうが好みかな〜?」
「そ、そうですか…」
これでは、美菜子に、旬に恋してしまったとはいえない…
「でも、舞は滝谷旬派でしょ?」
「…うぐぅ、ど、どうして?;」
「そりゃぁ分かるよ。舞とは長い付き合いだもん。」
…恐るべし、竹馬の友;
「べ、別に好きだとか、カレシにしたいとかじゃ無いよ。ただちょっと側にいたいかなぁ?って思うだけだよ!」
「ふぅ〜ん♪。。舞、顔が赤いよぉ…」
美菜子はニヤリと笑って舞の頭を撫でる。
「大丈夫〜、舞が嘘のつけない子だってのは、私が一番よーく知っている。滝谷旬が好きなのねえ」
「あ、ううっ、あう、そういうんじゃない…」
「そういう舞の顔に惚れるかもしれん」
…何を言うか。
「…でも、この先どうするか、だよね」
美菜子が腕組みして考える。
…いや、サマになってはいるんだけど、人ん家で優雅に朝飯食べながらすることかよ。
「でも…もう無理だと思うんだな…」
「いつになく弱気じゃないか?…その根拠は?…」
「夕べ麻耶さんに拉致されちゃってさ…多分食べられちゃったに決まってよ…」
「それは無いよ!」
「何で美菜がそんな自信持って言えるのよ?」
「だって麻耶さん、女性にしか興味無い人だもん!」