風紀委員Girls! 737
「う、うん…」
まだ司のモノを忘れられずにいる舞は、曖昧な返事をすることしかできない。
「たぶん、舞の気持ちもわかる…私も直があんなことにならなかったらああはしなかったと思う」
「うん…」
可憐は私より強い。
彼氏が大変なことになった後も献身的に支え、それでいて自分を満たす、それは間違ってないと思う…
「くよくよ考えてもしょうがない時は…流れに身を任せるしか無いんじゃない…」
「流れに…?」
「そう流れに…いくら悩んだからって、なるようになるしかならないんだもの…ドーンと大きく構えていればいいのよ…」
「可憐…」
自分を気遣うその優しさが嬉しかった…
そして可憐との距離が、今まで以上にぐっと近くなったように思えた…
「ありがと、可憐…」
舞はか細い声で言った。
「もう、泣くなよ。舞は私たちのリーダーなんだから」
俯いて涙する舞を可憐は優しく微笑み、頭を撫でた。
…翌日
朝、登校中のあかりと愛美は偶然、先日相手した黒獅子の男たちと出会う。
「偶然ねぇ、実くんも新くんも通学にこの道使っているの?…」
胸ときめかせながらあかりは聞く…
根本実と桜庭新…あの廃屋で愛美と順番に3Pをした相手だった…
「な訳ねーじゃん…俺らの学校は二駅先だぜ…」
粗野に応えるものの、実の頬は赤らむ…
「それじゃあ…なんでこんな所に?…遅刻しちゃうんじゃない?」
愛美はこの2人が自分たちに会いに来ただろうことは分かっていながらに、頬を上げながら聞く…
「それは…」
「別に今日は遅刻したって構わない日なんだよ」
なんだかよくわからない言い訳。
あかりも愛美も黒獅子の男子連中は毎日誰かがサボりを行っていることを知っていた。
実と新は今日がその日だったわけだ。
「私たちは別に構わないけどね〜」
あかりはあの時、2人が愛美をサンドイッチして犯していたのを思い出し、ワクワクしていたのだった。