風紀委員Girls! 735
「モノは滝谷旬や青山ノブアキ以上のものかもしれないね」
人数分のティーカップを持って樹里菜がやってくる。
「整った顔立ちだね。まさに美少年。青海に通ってる方が似合う」
「彼の家庭も何か問題があるの?」
「さあ…でも、調べてみるとね、この子のお父さんは市会議員なのよね…」
「お坊ちゃまじゃない…青海に通えないほどおバカだとか?…」
「あらぁいくら頭が悪くたって、父親が市会議員だったら青海なら喜んで入学させるんじゃない?…」
「まあ青海はそういう学校よね…。地位や権力に滅法弱い感じがするもの…」
「それじゃあ東城司は敢て黒獅子を選んだってこと…?」
「そんな勿体無い…青海と黒獅子だったら、世間が見る目は全く違うっていうのに…」
「彼本人の意思だったのかな?」
「父親とは絶縁状態で母親についていったとか」
「離婚かしら…お母さんは普通、いやどちらかといえば貧乏な家庭だったか」
会議中、生徒会室のドアが開く。
「ごめん、遅れたー」
「問題ないよ」
「って、凛さんまでっ!?」
「私も仲間に入れてもらおうとな」
やってきたのは可憐と凛。
「ふふ、あの小暮大吾を相手に頑張ったお二人ですなぁ」
「うん確かに頑張ったぁ、あれ程の巨根…そうそうお目に掛かれるもんでもないものね…」
凜さん;…貴女ってそういうこと言っちゃうんですね;…
「でも小暮大吾の次に大きかったのって、舞のお相手じゃなかったぁ?…」
流石可憐…あんな状態でもしっかりチェックはしていたのね;…
「今丁度その子の話しをしていたところなのよ…彼って市議会議員の息子なんですって…」
「ああ、この子…なかなかいい顔立ちよね」
「イケメンを選んだ舞は見る目あると思う」
「正直言って、滝谷より彼のほうがいいような気もするが…」
「凛さんそれは禁句」
愛美が凛をたしなめる。
「東城ね…お父さんの知り合いにいた気がするよ。そろそろ選挙がなかったっけ」
「街宣車走ってたね」