PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 707
 709
の最後へ

風紀委員Girls! 709

唯はそんな素っ気無い態度の兄の背中を見つめる。
この姿を見ると、兄がどこか遠くへ行ってしまいそう、そんな気持ちを覚えてしまう。

「お兄ちゃん…」
唯は仕方なく、気分を紛らわせるように浴室の扉を開け、中に入る。
そして服を脱ぎ捨てると、シャワーを浴びにいく。

「私の好きな人は……」

舞と滝谷旬。伊織と中山剛。アリシアと加賀谷誠。碧と佐伯祐樹。
そして、夏織と青山ノブアキ…

それぞれの、男女の関係。どれも似たようで違うけど、いい関係なのは間違いない。
じゃあ自分はどうなのか…

そんな皆のことを羨ましく思わない訳ではない…
唯にだって好きなタイプの男子はいない訳ではないし、そんな男子から“付き合って欲しい”と告白されることをどこか願っている、普通の女子高生と同じような“乙女ちっく”な一面だってある…
だけど…

唯の中では航平の存在が大き過ぎた…
“自分の好きな人…”と問われれば、思いを寄せる同年代の男子では無く、どうしても兄である航平の姿が頭に浮かんできてしまうのだ…

幼い頃の初めてのことは薄々ながら覚えている。
その時の相手は…

そして、その後の自分たちは…

「お兄ちゃん…好き…大好き…」
唯はシャワーを全身に浴びながら、ゆっくり手をソコに伸ばす。
「…私の気持ち、おかしいのかな」

それを敢えて聞かずとも、おかしいことは唯にだって分かっていた…
実の兄に思いなど寄せてはいけない…
子供の時のあの事は、航平は無かったことにするかのようにその話題には一切触れてくることは無かった。
多分男の航平は、自分以上に辛いのだろう…

「お兄ちゃん…ごめんなさい…」
唯は吐息と共に、第一間接まで指を侵入させていた…

クチュ、と滑りを感じる。
いけない妄想でソコはすでに潤っていたのだ。
もう片方の手は無意識のうちに乳房を撫で回す。

「ごめんなさい、でも、我慢できないの、好きなの、お兄ちゃん…」
切ない声を上げながら、唯はその指を動かす。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す