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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 708

「そうかぁ?案外同性の姉妹って、仲良く無いってことが多いみたいじゃない…?」
同性だと何かに着けて比べられたり、相手のことを意識してしまうことが多いのかもしれない…

「でも真里菜のところなんて、めっちゃ仲良いいじゃない…」
ユリナを筆頭にあそこの四人姉妹は、若草物語みたいだもんね。

美菜子とそんな話をしながら前の2人を追う。
あちらも一言二言会話している様子。
…イケメンと美人、絵になる兄妹だなぁ。

「この辺じゃなかったっけ、唯の家」
「そうだっけ」
航平が唯の肩に手を回す。
なんかこうして見ると余計、兄妹じゃなくて恋人のようにも見える。

「おい;…いくら仲のいい兄妹だとしても、普通あんなベタベタするかぁ…?」
美菜子も前の二人にどこか違和感を抱いたのだろう…眉をしかめながら言う…

「まあ、唯ん家はご両親をあんな形で亡くされたから、兄妹の絆も特別に強いんじゃない?…」
”だからといって…”と思う気持ちはあったが、舞はそう自分に言い聞かせるしかなかった。

やがて角を曲がり、家の門の向こうに入っていく2人。

「ここまでだな」
「さすがになんにもないよね」

美菜子と舞は追いかけるのをやめ、家に引き返すのだった。


…その唯と航平。
先に航平が中に入ると、後に続いた唯が鍵を閉める。

「お兄ちゃん…」
「唯…」

唯は後ろから、航平の上着の裾を小さく引っ張る…

航平はそんな唯の気持ちに気付いてはいたが、振り向くことはせずに部屋の中に入っていく…
航平にとっては大切な妹…
あんなことがあったからこそ、普通の兄妹のような関係を敢えて意識してしまう…

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