風紀委員Girls! 704
次の日、授業が終わると早速美菜子と一緒に彩未に会いに行く…
美菜子も真理子さんにせっつかれたんだろうね…
「聞いた?…彩未のお母さんのこと…」
興味津々な美菜子の表情…それが小川航平とのことを言っていると直ぐに分かった。
「それって噂でしょ…あの男には瑞穂さんっていう相手がちゃんといるんだし、何かの間違いじゃないかな?…」
瑞穂さんと小川航平がそういう関係なのは、美咲の調べで舞も分かっていた。
「いろんな顔を使い分けてるのね、さすが弁護士ってところじゃないの」
「ああ見えて女性関係は派手ってことね」
「みたいだね」
真意のほども聞きたかったので敦子さんにも会いたかったが、あいにく不在…のようだ。
家に車が止まっていない。
「舞…美菜子…」
ドアを開けて彩未が姿を現わす。
ちょっと驚いた表情…
やっぱり招からざる客ってことかしら?…
「どうしたの?…二人揃って…」
「あっいや…久しぶりに彩未の顔でも見るかってことになって…」
「クスっ…まあいいはぁ…二人共上がってよぉ〜」
思ったよりも元気そう?無理して振舞っているだけ?
「今は彩未だけ?」
「うん、お母さんはお仕事だよ」
「…そのお仕事だけどさ、彩未はなんか話聞いた?」
美菜子は早速核心を突く。いきなりだが私も気になる。
「それとなく話は聞いたよ。お仕事やめるってね」
やっぱり真理子さんの言うことは本当だったんだ…
「ごめんね変なこと聞いて…実はお母さんたちが心配していてね…」
ここは本当のことを言った方がいいよね。
「それゃあ心配して当然だと思うは…家のお母さん、舞や美菜子のお母さんに何も言っていないんでしょ?…」