風紀委員Girls! 71
「こ、こんなことしていいと思ってんのかよ!職権乱用だぞ!」
暴れる旬をいとも簡単にパトカーに押さえ付け、本当に後方に手錠を掛ける麻耶…
「ちょっと麻耶さん、やり過ぎでは…?」
「ふふふ…こうでもしないと、男子高校生と楽しめないじゃない?…」
ニッコリと微笑む麻耶は、旬のお尻をペロンと撫でた…
「おおおい、俺どうなっちまうんだよ!?」
「安心して〜、終わったら帰してあげる。学校にも内緒にしといてあげるから」
ジタバタする旬をパトカーに乗せ、
「じゃあね、舞ちゃん。早く帰るんだぞ〜」
「え、え、あの…」
「仕事ばっかで出会いすらないんだからね、これくらい大目に見てよね!」
「(…警察官の言うことじゃないです)」
呆気に取られ、パトカーを見送る。
旬は麻耶さんに食べられちゃうんだろうか?…
そう思うと、旬が"男"になるその瞬間に,立ち会えなかったことが、何だか惜しい気にもなった。
それでも不思議とジャラシーは沸いてはこなかった。
舞にとってはまだ、旬と自分が身体を重ねるというに対して、どこか実感が持てないでいた。
…再び、あてもなく夜道を歩く。
「…家は、多分あっちだ」
そのとき、携帯が震える。
ようやく母親と連絡が取れたのだった。
そのまま車で迎えに来てもらうよう頼んで、やっとのことで帰宅する。
舞の長い1日が終わったのだった。
休みの日はゆっくりと寝ていたい…
普段学校に行く朝は、毎日のようにそう願っているにも関わらず、舞の目覚めは今日も早かった。
…なんだ、何時もよりも早いじゃん…
2度寝しようと枕にうっ伏せても、舞の頭は冴えていた。