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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 70

「碧って誰だよ!」
「私の友達」
「…そ、そいつは大丈夫なのか?」
「あの2人と一緒にすると失礼かも」

…いや待て
舞は少し考えた。
このまま碧の家に行ったら、ノブアキと旬を顔合わせさせることになる。
…それは不味くないか?

―とりあえずラブホは出た。
…辺りはもう真っ暗。ずいぶん長い間気を失っていたのかと舞は実感する。
その割にはラブホの滞在費、安かったな…

「舞のせいでもう真っ暗だぞ」
「わ、悪かったわね!」

「ま、とりあえず友達ん家まで送っていくよ…」
「それはそうよね〜こんな夜道、か弱い娘一人、置いて帰る訳いかないよね〜」
「はい?…か弱い娘ってどこにいるんですか?」
「ここ…ここ!、おい目逸らすなよ!」

そんなやり取りをしながら、夜道を歩く。

「…で、その友達の家ってどっちだ?」
「え、ええーとーねー?あれー?」
そもそも旬が入ったラブホがどこのなんという名前なのかすらわからない。
…この界隈にラブホなんてあったのかとすら舞は感じた。

…そのとき
「うわっ!?」
「ひゃああ!」
2人の目の前に眩い2つの光が。

「こらぁ〜高校生、こんな夜に出歩くなよ〜」
「へ?」
光の正体は樹龍署のパトカーだと舞は気づく。
そしてこのやる気のない若い女性警官…舞は誰だか知っていた。

「あ、麻耶さんだ」
「…あ、清美の生徒会長?だ〜め〜だ〜ぞ〜」
「…にしてはやる気ないじゃんっ」
「何が哀しくて金曜の夜に仕事なんてしてると思ってるのよ!」
「コイツ本当にポリ公かよ…」

樹龍署の女性刑事・渡辺麻耶。
見た目は誰もがうらやむ美人だが、中身はこのとおり、残念な人である…

「その制服、君は黒獅子の生徒ね…」
「あ、ああ…別に悪いことはしていね―ぜ…」

「もうぅ、警官だからって、そんな闘志剥き出しにしないでよ〜…私は君が黒獅子だろうが青海だろうが関係無いのぉ、ただ面倒起こして勤務時間増やして欲しくは無い訳よぉ〜」

「お、おい、何だコイツ!舞、コイツ本当にポリ公なのか?」
「うん…」
戸惑う旬に頭を抱える舞。

「はい君逮捕ね〜」
麻耶はポケットから本物の手錠をゴソゴソ出してくる。
「おい、俺何もしてない!何もしてないから!」
「お巡りさんの心を傷つけた〜」
「おぉおい!お前、だから本当に…」

「怪我人と病人は、早く家に帰らないとだ・め・だ・ぞ」
「えっ?」

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