風紀委員Girls! 696
朦朧とした意識の中で、舞は旬の言葉尻に小さな喘ぎ声を聞いた…
それはいつも強がっている旬の声とは明らかに違い、増しては黒獅子のトップに君臨する男の声とは思えない甘い声だった…
「ぁ…ぁ…ぁあっ…」
出しても尚懸命に腰を振り続ける旬は、舞が意識を失ったと思い込み…素の自分を出してしまっていた…
すべてを出し尽くした旬はどさりと舞の身体の上に被さった。
舞も熱いものを感じ取りながらまどろみに入っていく。
「旬、好き、大好き…・だ・い・す・き…」
耳元で囁く。
『ああっ、ああっ、あああぁ〜ん!!!!!』
隣の部屋からは愛花の甲高い悲鳴がひっきりなしに聞こえてくる。
旬は密着する舞の身体の熱を感じながら、岩戸光輝より早くイッてしまったことへの負い目を感じた…
それは男としては情けない限りに思えてしまう…
「ごめんな舞…こんな俺で…」
隣の部屋から聞こえてくる愛花の喘ぐ声を聞きながら、旬は舞の髪をそっと撫でる…
「でも俺も、舞のことが好きだ」
意識を失っている舞に、その旬の声は聞こえたかどうか…
……
「なんか今も夢見てるみたい」
再びゆっくりと目覚めた舞は、普段とは違う世界のような雰囲気のシャワールームで一人汗を流す。
旬は疲れたのか気持ちよさそうに眠っていた。
それがとても愛おしく感じたのは彼本人には内緒だ。
『ああ〜ん、光輝ぃ、いいよぉ〜』
「…お隣は何発やってるのかなぁ」
満たされた舞にとって、それはもう雑音でしかなかった…
あんな性欲の強い相手なんて自分はゴメンだ…
やっぱり程よく時間を掛けて、タイミングよく終わらせてくれる旬とのセックスが自分は一番いいと思えた…
胸元にタオルを巻いただけの姿で浴室から出る…
今だ寝息を立てている旬…
上掛けが捲れ上がり、旬のソレが剥き出しになっていた…