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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 673

「これはちょっと刺激が強いと思いますんで、姐さんも見るときは心してかかってくださいね」

情報屋の彼は別れ際にそう言っていた。

自宅マンションに帰り、麻耶はそのビデオテープを取り出す。
押入れの奥に眠っていたビデオデッキを引っ張り出し、気になるその中身を見る。

「…ちょっと見にくい」
解像度はよろしくない。
その画面に映し出されたのは、小川航平と思われる裸の若い男。
その目の前で怯える幼い少女。

やだぁこれって…
こういうものを証拠として残し、相手を逃げられなくする為のものであろう…
取り立てする者にとっては、対象者に自己破産宣告されたら元もこもなくなってしまうと聞いたことがあった…

薬でも盛られているのか?…
画面の中で怯える少女の瞳は、明らかに焦点が定まってはいなかった…

小川航平とみられる男はそんな少女の前で何かを躊躇っているように見える。
後ろから背中を押され、屈強な男に耳打ちされる。
気にはなるが、経年劣化か、それとも元々なのか、音声がまったく入っていないのだ。

航平はゆっくりと少女の服を脱がす。
この少女は何者なのか…麻耶は、ようやく見覚えがあることに気づいた。

この子……?
麻耶は一旦停止し、その子の顔がアップになった処に巻き戻す…

荒い画像である為さだかでは無い…
出来ることならそうで無いことを願わずにはいられ無かった…

麻耶は祈る気持ちで画面を見詰める…
その時ふと、微かに音声が麻耶の耳を掠めた…

………ぉにぃちゃん………

…やっぱり
麻耶は言葉に出来ないまま、画面を一点に見つめた。

その少女は航平の妹、唯。
血の繋がった実の妹、そんな彼女を相手に、彼は…

「…すまない…」
画面の向こうで航平がそう言ったように聞こえた。
そして航平は、少女を抱きしめた…

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