風紀委員Girls! 67
「とりあえず、そこいらの公園で休もう…俺に掴まれ!」
「あ、ありがとう…アンタだって怪我してんのに…」
「それは気にすんなって言ったろ?…それにアンタって言うのヤメにしね?」
「それじゃ何って呼べばいいのよ?」
「俺はお前のこと“舞”って呼ぶからよ、お前は俺のこと“旬さま”だな!」
「バカ……それじゃ“旬”って呼ぶよ…」
…お風呂上がりであの大立ち回り、それで急激に体調が悪くなったのだろうか。
舞は自分の行動が少し無謀だったのかと後悔する。
「それより、舞…大丈夫か?」
「…大丈夫…だと思う…」
「思う、じゃダメだろ。よくそんな身体で俺を助けられたもんだな…」
「そりゃあそうだよ…旬があれ以上、中山剛に酷いことされたらいけないと思って、無我夢中だったんだ…」
「舞…?」
「旬だって…菜々美や菜摘の前で、パンツ下ろされるなんて嫌でしょ?」
「あ、ああ。それは恥ずかし過ぎる…」
「でしょ〜…やっぱ女の子には見られたくないのは当然だよね。」
「舞だったら…」
「え?…」
「舞にだったら…いいけどさ…」
「…え?」
思考回路が止まる。
「ちょ、何、えっ、言ってんの?」
「…いや、舞…なら良いって…その、お前、可愛いし…」
「えっ、あの」
脳裏で桃子の言葉が蘇る。
「旬くんとゴールインって…」
プシュン
高熱と旬の突然の告白に、舞の意識はオーバーヒートし、倒れてしまう。
………………・………・・………・・・ん?
見覚えの無い天井………
安っぽいイミテーションのシャンデリア…………ん?
「うわぁ!!何所よここぉ?!」
「おっ、やっと目覚めたかぁ?」
「だから何所よ、ここぉ!?」
「仕方ねーじゃん…俺だってこんな所来るの始めてだったけどよ…」