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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 657

「友達かぁ…清美の子からはそんな風に思われているのか…」
「違いましたら謝ります」
「ああ…アリシアさんは悪くないから。ノブアキさんは、外の評判はものすごくいいんだろうけど、俺らからしたら、全然…」
誠はモニターに映し出されるノブアキの画像から視線を逸らす。

「あの人は、俺らのことには興味ないんだ、きっと。だから、今俺らはナンバー2の龍次さんについていることが多いよ」

「そうなんですか?青山ノブアキさんと言ったら…誰からも好かれる存在なのかと思っていましたは…」
白い歯の似合う爽やかなイケメン…
アリシアだってこの画像を見ながら妄想に耽ったことは、1度や2度ではなかった…

「あの2人だったら誰もが龍次さんに着いていくと思うんだけど、龍次さんは決してノブアキさんを差し置いたりはしない…なんだかあの2人って、固い友情で結ばれているみたいなんだよね…」
そんな2人を、誠はどこか羨ましくもあった…
「そうなんですね。誠さんにとってもノブアキさんは手の届かないような憧れの存在ということ」
「別に憧れているわけではないけど」
アリシアはファイルの中のノブアキの画像を開いては閉じ、の繰り返しをしている。

「アリシアさんは、清美の会長…天野っていうんだっけ…そういう気持ちで見たりしないの?」
「それはないです。舞は、かけがえのない大親友ですから」

あの子は憧れの存在って感じではないよな…
「そういえばその天野舞って、その画像の滝谷と付き合っているんだろ?…」 
思い出したように誠は言い、視線を画面に戻す。

「ええ、二人とも初めて同士で結ばれたようですよぉ」
アリシアはノブアキの画像から滝谷旬の画像へと切り替えた。

…不良って好きなタイプじゃないけど、コイツもイケメンだよなぁ。
黒獅子なんか通わなかったらもっといいヤツだったんじゃないか?と思えてくる。

「高齢のおばあちゃんの面倒を見ながら、一緒に暮らしているそうよ」
「そっか、実はいいヤツ、ってことか…」
「アウトローを装っているように見えても、実際は人情に厚いんですよ」

まだ高校生のコイツがおばあちゃんと一緒に頑張ってるとはな…
うちの両親はじいちゃんもばあちゃんも容赦なく介護施設に世話を丸投げしたって言うのに…

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