風紀委員Girls! 632
付合う前から旬が年増の女性好みと知っているだけに、弱気になってしまう一面もあった…
だけどそれよりも、自分も旬以外の男と寝てみたい…そう思う気持ちもある以上、舞は強くは言えなかった…
「いいのそんなこと言ってて…?、あの画像を見て、彼に抱かれたいと思っている女の子は多いのよ…」
「あの画像って…あの画像よね?…」
自分の彼氏のソコを、大勢の女子たちも知っていると思うと…些か複雑な思いがした。
「そ。風紀委員のほとんどはあれを自分の手元に保存してる」
「美咲がまわしただけでしょ」
「ふふん、でもいらないって言うヤツはいなかったぞぉ」
「…知らない」
旬が誰かに狙われるのは考えたら嫌だけど、それは自分が物足らない女だということなのだと舞は思う。
煮え切らない気持ちのまま、美咲と別れ家に帰ってきた舞なのだった。
自分の部屋に直行し、舞はPCの電源を入れる。
久しぶりに観る画像は、やけに解像度がいい旬の裸だった…
「もぉぉ〜こんなにしちゃって;…」
舞は呆れながら、溜め息をつく…
こんなにことになるなら、こんな写真撮らなきゃよかった…
自分が撮っておきながら、今さらながらに後悔してしまう;…
これを見ることが出来るのは、自分だけだと思いたい。
旬を独り占めしていたいと思うのは欲張りだろうか。
画像を見るだけで、身体が疼くような気がしてくる。
「…だ、ダメ…何考えてんだろ、私」
ファイルを閉じて、現実に戻る。
「旬と会っていろいろ…するのは、今の問題が解決してからだよねっ」
舞はそう自分に言い聞かせるのだった。
………麻耶の部屋
「随分長く話していましたよね…何ですって?…清美の生徒会長さんは…?」
結局麻耶の家まで来てしまった純が首を傾げる。
「ちあきに会いたいらしいの…それがあの男の件でよ…」
「えっ?…もしかしてあの男って、小川航平じゃないでしょうね?…」
「ご名答…ちあきに小川航平の昔のことを聞きたいらしいのよ…」