風紀委員Girls! 64
虐められて、パンツ脱がされて…
「んぅうぷっ」
舞は旬が昨日、由真にパンツを脱がされお持ち帰りされたことを思い出し、思わず盛大に噴出した。
「あー、お前、昨日のこと…!!!」
旬が真っ赤になって舞に向かって叫ぶ。
「う、ううん、そんなんじゃ、っへ、ないよ…」
こみ上げる笑いをこらえる舞。
「ん?昨日何があったんじゃ?」
「あっ」
「(墓穴掘った)」
「旬まさかお前、舞さんの前でパンツ脱ぐようなまねをしたんじゃなかろうね?…」
「うっ…げっっ!!…ばあちゃん、な、何言ってんだぁぁ〜!!…」
耳までを赤く染め、声を張り上げる旬…
「ふふ…おばあさん、旬くん…今日のところはパンツは脱がなかったので安心してください!…」
「お、お前!…なんでそんな、誤解されそうな言い回しで言うんだよぉぉ〜…!!」
「(…今日は脱がされてないのは事実だもんね)」
舞はおばあさんにニコリと笑って見せた。
おばあさんもまたニコッと笑っていた。
おばあさんがお茶を入れて、舞に差し出す。
「ありがとうございます」
「ゆっくりしていってな」
「そうもいかないよ、ばあちゃん…コイツだって心配する家の人がいる訳だし…」
…コイツ『だって』とは余計だよ。
「御心配なく。今日は友達の家にお泊まりすることになっていたんで、私のことを心配する人はいなぁいのよぉ!」
「まあ、それはよかったぁ〜それじゃ家に泊まっていかれるといい…」
「は!?ばあちゃん、何言い出すんだよ」
「せっかく来たお客様だよ。うちにこんな良い子が来るなんて滅多にないことよ…」
驚き戸惑いを隠さない旬に、おばあさんは相変わらず優しく柔らかな笑みで言う。
「(…おばあさんのご厚意は嬉しいけどなぁ…)」
家の心配はないと言った舞だが、さすがに困り顏になってしまう。