風紀委員Girls! 630
「そうなんだ…あのイケメン弁護士に静香さんが…」
舞は驚きながらも、二人並んだ姿を想像すると、それはとてもお似合いのカップルに思えた。
「真里菜のお母さんの事件の方も気になるはね…」
美咲の興味はむしろそっちの方にあるようだった…
「お母さんがそんな目にあったなんて、私今まで全然知らなくて…」
二人の前で真里菜は肩を落とす…
「静香さんと小川さんを会わせてみる?この前のお礼もかねて」
「ちょっと早い気がする…相手の素性もよく知らないし」
舞と美咲は真里菜の説明を受け、話し合う。
「小川って人は、ちあきさんがたぶん知ってるんじゃないかって」
「ああ、ちあきさんって桜咲なんだよね、確か」
「しかも元生徒会長」
「前、ちあきさんに会ったときには驚かれたね。あのユリナの妹?って。ちあきさんから見たら、ユリ姉は生意気な後輩だったみたいで」
「それならやっぱりちあきさんに話しを聞く方が先だはね…、それにちあきさんだったら、真里菜のお母さんの事件を調べるのも簡単かもしれないし…」
美咲の意見に舞も真里菜も納得する。
「ちあきさんの連絡先は分かる?…」
「それだったら麻耶さんに聞くは…あの二人は警察で同期だから…」
美咲がスマホを取り出し、麻耶にメールを送る。
「麻耶さんは桜咲じゃないんだよね」
「隣町の公立校。由真センセと一緒」
「ありがと、やっぱり舞と美咲は頼りになるよ」
「真里菜は大切な友達だもん。あんなことがあった後も元気でよかった」
「学校にはいつから…」
「出来るだけ早く…私もみんなに会いたいし」
「無理しないで…授業のノートは毎日届けるからさ…」
「ありがとう二人とも…授業よりも何よりも、私はこうやって皆と話す時間が何よりも貴重に思えるんだ…」
「そうだよね。ここに集まる皆は、私にとっても大切な友達だもの…だから、大切な友達である真里菜や明日香があんな目にあって悲しい気持ちは、皆一緒だと思うんだ…」
「舞も美咲も本当にありがとう…でも私なんかより、明日香の方がよっぽど酷い目にあったんだし…」