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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 621

…その頃。

風紀委員の一人、小橋彩は先日の出来事の手がかりを求めるべく、独自の行動を続けていた。
「…何かわからないかな」
明日香とは小学生の時に知り合い、清美に進学するまでずっと仲良くしていた。
それだけに今回のことは彩にも大きなショックを与えた。

「明日香はすぐにでも退院して戻ってくる、って言ってたけど…」

「よかったです…それを聞いて安心しました…」
いてもたってもいられずに、明日香の家にやって来た彩はホッと胸を撫で下ろす…

「彩ちゃんよかったら上がっていって…、生憎母さんは明日香の病院に行っていないけど、私だってお茶ぐらい出せるから…」

「そんな…楓さんにお茶なんて入れ貰う訳にはいきませんよ。」
彩はそう言って貰うだけでも恐縮し、明日香の姉の楓に頭を下げた…

楓は3歳上の大学生。
彩にとっても昔からよくお世話になった姉のような存在である。

「すいませんね」
「彩ちゃんは妹みたいな存在だもの、気にしないで」
「明日香は思ったよりも元気なので、安心してます」
「そうね、私もよ。一緒にいた友達を庇って、自分の身体を…あの子らしいと思うわ…」

「はい…私だったらと思うと、絶対に出来なかったと思います…」
「それはそうよ…私だって彩ちゃんと同じ…やっぱり明日香にとっては、涼ちゃんの大きな愛に守られているからこそ、出来たことなんだと思うは…」
「あ…楓さんは明日香と涼のことを知っていたんですか…?」
「もちろんよ。始めは驚いたけど、今では母親ともども二人のことは応援しているのよ…」

楓の言葉を聞いて、彩は明日香から初めて相談されたときのことを思い出した。

『涼のことが好きなんだ、私、変なのかな』
自分は即こう返した。

『変なことじゃないよ。素晴らしいことだと思う』
事実、2人が付き合いだしたときは嬉しかった。
だから、今回のことで2人の間に亀裂が入りかねないと、危惧していたのだ。

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