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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 616

航平が復讐に乗り出すようなことになれば、間違いなく夏織も巻き込まれてしまう…いや兄のことだ、夏織をターゲットにもしかねないのだ…
そんな手段を選んでなどいられないほど、敵である青山家の力は強大だろうことは唯も分かる…
だけどそれが親友の夏織だけに、唯は航平のことをどうしても止めたかったのだ。

「お兄ちゃんの気持ちも分かるは…、私だってお父さんやお母さんの夢を今でも見るもの…、だけど復讐なんて出来る訳無いと思うは…」

「…唯」
厳しい表情だった航平が、驚いたように唯の方を向いた。
「許した、とまでは言わないけど、私は今のまま…お兄ちゃんのせいで、みんなとの関係を壊したくはないの…」
「唯…それはわかってるさ。お前の友達には絶対に手を出すことはしない…」

拳を握りしめるながらも、唯に向かい笑顔を向ける航平…
その言葉を唯は信じるしか無い…
それでも復讐を止めるとは言ってくれ無かったことに、不安を感じずにはいられない…

いくら航平が優秀な頭脳や武術を持っているとは言え、所詮一人…
よっぽどのことが無い限り、勝てる相手では無いのだから…

ノブアキや静香、夏織たちが危険な目に遭うのは避けたい。
しかし、航平が返り討ちにあい傷つくのも見たくない。
唯は部屋に入っていく航平の後ろ姿を不安な表情で見つめる。

「…正直に話すしかないのかな」
唯はスマホの待ち受けに映る笑顔の静香と、リビングにある写真立ての両親の姿を交互に見ながら、ため息を吐いた。

………
「どうします…このままあの男を見張るつもりじゃないですよね?…」
外の車の中では、純が訝しげに運転席の麻耶の顔を見た…

「春日…残ってくれるぅの?…」
「うぇぇ?;…真面勘弁して下さいよぉ;…僕は今日、非番なんですから…」
「あらぁ、またあの女子高生とデートな訳ぇ?…」

げぇ;あの女子高生って;…どうして先輩が洲崎涼とデートしたことを知っているんだよぉ;?…

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