PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 608
 610
の最後へ

風紀委員Girls! 610

何も知らずに屈託ない笑顔を向ける舞…
舞のいう通り、そんな日が本当に来るのか静香は考えてしまう…

容姿端麗の静香…
当然付き合いを申し込んでくる青海の男子は大勢いた…
それでも静香は、親に決められたレールをぬくぬくと進む、お坊ちゃま育ちの男子になどには興味が持てなかった…

そんな静香の前に、今までのイメージを崩す魅力的な男が現れる。
滝谷旬だ。
温室育ちの青海の男子とは明らかに違うその姿に、静香は引き込まれていった。

…しかし、旬には舞がいる。
自分のことを案じてくれる、優しく世話好きな彼女の大切な人を静香も奪ってしまうことなどできるはずがなかった。

「そうそう…今日旬の弟さんに会ったのよ…」
静香にとっては、“旬”と気安く呼べること自体がうらやましかった…

「そ、そうなんだ…滝谷くんに似ているの?…」
「うん似てる…旬をソフトにした感じかな?…」

「そ、ソフトに…」
「うん、そう。旬よりも優しそうな感じ」
「はあ…なるほど…」
静香の中で旬の弟の人物像が湧き出す。
そして、彼に会ってみたいという気持ちも沸いてくる。
…ただ、舞に直接それを言うのは憚られる。

「機会があれば、静香さんにも紹介しますよ」
「あ、はい…」

顔が自然とニヤけてしまう…
滝谷旬の弟となら何も問題は無い筈…と、心の何処かでそう思ってしまう…

「滝谷くんの家にまだいるのかしら?…」
「えっ…誰がぁ?…」
「滝谷くんの弟さんよぉ…滝谷くんのお家にまだいるのかな?…ってちょっと思っちゃって…」
「ああ笙くんのことぉ?…どうかしら?…私が旬の家から出て来たのって相当前のことだから…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す