風紀委員Girls! 602
「その時真里菜さんも一緒だったんだね?…」
「はい、元々は涼も一緒の筈だったんですけどね…」
「あっ:そうなんだ…;」
あの子はドタキャンまでして僕と寝たってことなんだな;…
純は動揺を探られないよう話しを進める。
「それじゃあ青山……青山静香さんとは何処で?…」
「静香さんとは別行動ですよ。私たちが桃子の家に来て少ししたら、やってきたんです」
「彼女は一人で?」
「はい」
「そうか…」
「彩未ちゃん…あの時桃子と一緒にいた子です、彼女が未だに責任を感じているみたいで、その代わりにと言ってました」
「それじゃあ椎葉さんの家で、青山静香さんとは偶然に会ったんですね…」
「はい…私は静香さんとは学校も違うし、それ程親しい訳ではありませんから…」
これが静香と親しい舞だったら、前もって約束して桃子のお見舞いにも行くかもしれないけど、明日香にとってはどちらかというと遠い存在ではあった…
「それでも、青山静香さんと一緒には帰ったんですよね?…」
「家の方向は途中までは同じなので、真里菜と一緒に3人で…」
「そのときに襲われたと」
「はい」
はっきりと頷く。
本当は思い出したくないことなのは当たり前だ。
泣き叫ぶ静香と真里菜、そして自分が処女を失った瞬間…
涼とそういう関係にありながらも明日香だって、何時か迎えるだろう初体験に…胸を熱くさせる少女の一人には代わりなかった…
当然男の身体にも興味はあり、携帯の画像フォルダーには、滝谷旬や青山ノブアキの全裸写真をストックもしていたのだ…
そんな自分がこんな形で初めての体験を迎えることになるなんて…
明日香は目の前の春日純の顔を真っすぐに見つめた…
白い歯が似合う爽やか顔立ち…
涼とヤった時も、スポーツをしているような爽やかな汗をかいたのかもしれない…