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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 601

「あ、はい…」
「私は明日香が大丈夫そうだから、これで帰ろうかと…」

「ありがと、可憐」
明日香は可憐に笑顔で小さく手を振る。
それを見て可憐は涼を連れて病室を出るのだった。

純は何か言いたそうな涼の背中を見送る…

純にとっては別に遊びという訳では無かったのだが、それでも涼と付き合っている訳でもない関係上、後ろめたさが残っていた。
今にして思うと、やっぱりあんなことはするべきではなかった…
いくら彼女に頼まれたからといって、彼女の処女を奪ったのは紛れも無く自分だという後悔の念は拭い去れるものでは無いのだ…

「どうしたんです?…春日純さん…」
意味ありげにまたフルネームで呼ばれ、純は脇に嫌な汗が流れるのを感じた…

別に純と明日香はこれが初対面なわけじゃない。
以前、先輩である麻耶が一緒にいたときの明日香は甲高い声で大笑いするのが特徴的な、明るく朗らかな少女だと純は感じていた。
それが、今はどこか影を感じるような、少し大人っぽい女の笑み。

「い、いや、別に…当時、何があったか、話をしてくれるかな…」

「はい…何でも話しますよ…、その代わり話しが終わったら、私の質問に答えてくださいね…」

質問…?…純は眉をしかめた。
この少女が聞きたいということは、多分涼とのことだろうということは何となく分かった…
そんなこと…話せる訳はない…

それでもここは上手く話しを持っていき、西山明日香から事件の状況をより具体的に聞き出すことの方が先決だろう…

純は話をはぐらかすようにひとつ咳き込んで、明日香に再び尋ねる。

「君はあの時、どこで何をしていたのか」
「桃子…春日さんもお会いしたと思いますが、彼女のお見舞いです。まだ自宅療養中なので」
「それは知ってるよ…それで、その帰り道に?」
「…急に、前から歩いてきた男の人たちに、因縁をつけられて。抵抗できずに車に乗せられて、その後は…」

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