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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 580

「だからもう男なんかに…春日さんなんかに心奪われないで…」
明日香はずっと心の奥に溜まっていた思いを、やっとの思いで口にした…

春日純が好青年だということは、明日香にも分かっていた…
そんな春日に涼が引かれているのが分かり…堪らなく不安を感じていたのだ…

「ち、違うよ明日香…そんなんじゃない…」
春日純のことは知らないとばかり思っていた明日香からその名前が出てきて、涼は驚いてしまう…

「私、涼のこと、好き」
「わ、私だって…明日香のこと、大好きだよ…」
酷い目にあったのは明日香なのに、自分が諭されているのに涼は情けなく感じていた。

…間もなくして、明日香は真里菜と同じ病院に搬送され、治療を受けるのだった。


…一方、舞とアリシアと凛の3人は雑賀組の本部がある雑居ビルまでたどり着いていた。

「どうする?…摩耶さんが来るの待つ?…」
「そんなの待ってはいられない…今こうしている間にも、何かされているかもしれないじゃない…」

「それじゃ決まりね…アリシアはここにいて…」
「そんな訳にはいかないよ…私だって、同じ釜の飯った仲間ですもの…」
「あっ;…そうだね;それじゃ私たちの後ろに着いて来て…」

小奇麗なビルの入り口を抜け、階段を登っていく。

「…なんかイメージと違うな」
「明らかにそれとわかるような風には普通しないさ」
「それにしても異様に静かですね」
組の事務所に近づいているのに物音ひとつしない。
防音がここまで効いているものなのか。

なるべくこちらも物音を立てずに…事務所の入り口までやってきた。
「後戻りはしない。行くよ」
凛がドアノブに手をかける。

ガチャ…
凛が恐る恐る扉を、ゆっくり、ゆっくりと開けていく。


「本当に申し訳ないことをした…馬鹿息子を筆頭に、うちの奴らが迷惑をかけて」
凛とした女性の声。
それと、お茶とお菓子のいい匂いまで…舞も凛も首をかしげる。

「あらぁ…お友達?…」
舞たちに気づいた女性が声を上げた。

「やだぁ舞ぃ〜それに凜さんとアリシアまでぇ」
驚いた表情を浮かべながら美菜子が言う。

「ちょっと…“やだぁ”じゃないはよ;…美菜子も唯もここで何やってる訳?…」

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