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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 570

黒獅子ってことか…

「まああそこは亮も通っていたから、兄弟三人とも黒獅子ってことになるんだね…」
おばあちゃんは嬉しそうに笑う…

「笙お前…黒獅子だなんてよ、よっぽど勉強できねーのか?…」

まあ確かに、この辺りで最も偏差値が低いのは黒獅子だけど…

「…そ、それは…旬兄ぃほどじゃないけどさ、でも…俺も黒獅子がいいかなって」
「余計なことは言わんでくれ」
「…ごめん」

確かに旬の学力はほぼ最低レベルだというデータがあった。
舞が同時に見たノブアキの成績とは対照的だった。

それと、亮さん…
人気俳優ではあるけど、クイズ番組では非常に残念なところばかりだったと記憶している…

まあそれが返って親近感を抱かれて、今の人気に繋がったってところはあるみたいだけど…

「でもよ…黒獅子なんて、お袋が許さないんじゃねーのか?…」
黒獅子しか行ける学校が無かった兄貴は仕方無かったんだろうけど、笙までもが黒獅子に行くとなると…

「旬のお母さんってもしかして…」
「ああ…桜咲出だよ…、ついでに言うと親父は青海な…」

「ホントに?」
「ああ…俺だって知ったのは最近のことなんだ」

旬たちの両親もやはり高校時代に知り合い、やがて結婚し3兄弟をもうけることができた。
父親の仕事は最初は順調に行っていたが、やがて不況のあおりを受け失敗に追い込まれる。
そこから関係はギクシャクし始め、離婚へと至ったのだ。

「どこの学校の出身とか、そういうのは関係ないはずじゃのにな…」
おばあちゃんは小さく呟いた。

「そういうばあちゃんだって、桜咲じゃねーか。」
うゎ、おばあちゃんも桜咲なんだ…

「私らの時代は、女が行ける学校なんて、この辺りには桜咲しか無かったからね…」
ほんと桜咲って歴史ある学校なのね…

「それじゃあやっぱり、おばあちゃんの旦那さんは青海なのかしら?…」
その頃から、桜咲の女性は青海の男と結婚するのが“幸せ”とされていたのかしら?…

「いいや…あの人は黒獅子じゃったよ…」

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