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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 541

滅多にテレビなんて見ないし、アイドルとか芸能人とかって興味があるわけじゃない。
桜にはユリナさんとはまた違うオーラがあるように旬は感じていた。

「どうなんだ?」
「何が?」
「その、お前も、芸能人…なんだろ、その仕事っていうのかさ…」

「うん。昨日も夜遅くまで撮影だったんだよ。」
それで余った弁当持ってきてくれたって訳だね…

「でもよ…毎日遅くまでなんて、大変じゃね?」
「でもね、今度大きな役貰えることになったんだぁよぉ」

盛り付けた皿を抱え振り向く桜は、キラキラと目を輝かせていた。

「へぇ、映画とかドラマとかか?」
「ふふっ、そのときにまた報告するから、楽しみにしててね!」

ちょうど盛り付け終わったのか、桜はお皿を持って旬のところまでやってくる。
「おお、なんか美味そうだな…」
「ふふっ、美味しかったよぉ」

学業と芸能活動と両立させて、且つ弟妹の面倒を見て、俺のことまで気遣ってくれる…
桜は何でもできる完璧なヤツだと、感心してしまう…

「いたぁだきまぁ〜すぅ!」
旬は手を合わせて喰らいついた。

「やだぁ、そんなに慌てて食べなくても誰も取ったりしないはよぉ」
「そうじゃないさ…こないだ兄貴たちと飯食って以来、ろくなもん食べてねーんだよ…」

「あっお兄さんって…多岐亮よね?…」

「ああそうだ…って、一緒に仕事するんだったら呼び捨ては不味いだろう…」
「あっ、ごめん、つい…」
「で、兄貴がどうしたんだ?」
「まさに…今度一緒にお仕事するんだ」

…桜が兄貴とかぁ
ちょっと前までは考えられなかったことだなぁ。

「兄貴とはもう会ったのか?」
「まだ。今度初めて会える、と思う」

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