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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 536

「ううん…なんか熱っぽいんだよね…」
嘘では無かった。
身体はダルいし、お母さんの顔を見ても何もする気は起きない…

「あら風邪?…夕べちゃんと寝なかったんじゃないの…?」
まあ寝たには寝たけど、あんな夢を見るぐらいなら寝ない方がよかったよ…

本当は横になってぐっすり寝れたら楽なんだろうけど、またあんな夢見たらそれこそ逆効果で悪化しそうで怖い。
気だるいながらも何とか耐えようと舞は頑張る…のだが。

「無理しちゃダメよ」
お母さんは私の頭を優しく撫でる。

お母さんは私と同じく小柄で、見た目も私みたいな高校生の娘がいるとは思えないくらい若い。
それにとてもアクティブで、週末にずっと家にいることはほとんどない。
今みたいなときこそ、いつも元気なお母さんの力が欲しい、そう思ってしまう。

「今日はこれからどこか行くの?…」
「そうね…午後からカルチャーセンターなんだけど、舞がこんなだし…お休みしようかしら…?」

「いいの?…もうすぐ発表会なんでしょ?…」
「大丈夫よ…お父さんが帰って来たら交代するから、舞はそんなこと気にせず、ゆっくりしてちょうだい…」

私が何かあると、自分の予定をすぐにキャンセルするのもいつものことだ。

「舞は大切な宝物だもの」
お母さんはいつもそう言う。
お父さんから聞いたのだけど、私が生まれたときは相当な難産だったらしく、お母さんも私もかなり危険な状態だったみたい…

そんなお母さんを、普段なら鬱陶しく思ってしまうのだけど今日は凄くありがたかった…

「ありがとうお母さん…」
余り口にはしない言葉が素直に出る…

「えっ?…やだぁ、この子ったら本当に熱があるのね…」
そう言って舞の額に手を宛がってくる…

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