風紀委員Girls! 52
べろんっ
さらけ出されたノブアキの下半身。
「…」
一瞬、沈黙に包まれる。
「…すげえ」
夏織が息をのみ
「ここまで効果あるなんてね」
可憐も感嘆の声を上げ
「…今迄で一番じゃね?」
涼はまだ撮影を続けながら呟いた。
「し、失礼しまあすう!…」
ソコを押さえながら、まさに逃げるようにして館内に駆けていくノブアキ…
「ア〜あ、逃げられちょった〜…」
「あんなになってて…大丈夫かしら?」
「ちょっと痛そうだったもんね…」
「なぁ〜にぃ一発抜けば…収まりますってぇ」
「(あ、黒服さん…まだいらしたんですね…;)」
「こいつらの処理は俺たちに任せてください」
SPの背後には裕樹含め、屍のように積み重なる黒獅子の連中。
皆気を失って倒れている。
「はあ、ありがとうございます」
「ねー舞、めちゃくちゃ暑いんだけど」
「少し運動したいとは思ったけど、こんなに汗かくとは思わなかったぁ」
汗びっしょり、浴衣の胸元をパタパタ扇ぐ桃子と涼。
「ごめん碧、お風呂もう一回使える?」
舞が碧に尋ねる。
「もちろんでありますとも。今度は地階の洞窟風呂などはいかがでしょうか?」
…はいはい、洞窟風呂だろうがなんだろうが、もう驚いたりはしませんって…;
数百本の蝋燭が灯る洞窟の中で、舞たちは湯に浸っていた。
「なんか幻想的よねぇ〜日本じゃないみたい〜」
「はい、ここはヨーロッパの青の洞窟を模しているそうであります。」
「本当にすごいよね、お金取って温泉経営できそうだよ」
「舞ちゃん、そこまでは〜」
湯に浸かりながら、舞たちは先程のことについて話す。
「まさか、佐伯祐樹が裏切るとはね…」
「今後、青海の幹部が次々同じような行動を起こすかもね」
「とすると、ノブアキは裸の王様状態では…?」