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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 506

誠はアリシアの後に続くようにして急な坂道を登っていく。
当然視線はアリシアの形いいヒップに釘着けになってしまう訳で…;
その歩き方は次第に前屈みになっていた;

「着きましたよ。」
急に振り返るアリシアを前に、誠は慌ててズボンのポケットに手を突っ込み、その頂きをアリシアから隠した。

アリシアは誠の行為に一瞬だけ疑問の目を向けたが、それよりも今は疲労を回復することが先とばかりにまた前を向き、家のドアを開ける。

誠も青海の他の幹部メンバーと同じく、裕福な家のお坊ちゃまであるが、アリシアの家がごくごく普通の一般家庭であることには若干の驚きがあった。
「アリシアさんって、もっとお嬢様だと思ってました…」
「ふぇ?…私はそんな、どんなイメージを抱いてらっしゃったんです?」
「いや、お父さんは外交官とか…」
「面白いことを言いますね…私の父は普通のビジネスマンですよ…」

一般庶民の家というものにこれまで縁の無かった誠は、その小じんまりとした部屋の大きさに驚いてしまう。
誠の家にしてみたら、この敷地総てが加賀谷家の玄関にも満たないのだ。

「どうしました?…そんな鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔なさって…」
「うぇ?…鳩?…」
親の寄付金に頼り、幼稚舎からエスカレーター式で高校まで上がってきた誠にとって、そんなことわざなど知らない世界だった;

「まあ…どうでもいいでしょう。そちらがリビングです」
「ああ、どうも…」
「適当にお座りになって待っててください。お飲み物を持ってまいりますから」
「あ、ごめんよ…」

誠は少し申し訳なさそうにリビングに向かい、入り口に近いソファーに腰掛ける。
アリシアはキッチンに行ってグラスと飲み物を用意する。
これが一人だったらシャワーを浴びて一眠りと行けるのだろうが、生憎そうも行かなさそうだ。

アリシアは誠のジュースを用意した後、父親が普段愛飲している栄養ドリンクをひとつくすねるのだった。

「それでご用は何ですの?…」
氷の入ったグラスにジュースを注ぎながら、加賀谷誠の顔を見る。

「あっ;…それゃあ返事を聞きたくてさ…夕べなんて一睡も出来ずに…だからこんな朝早くから来てしまった訳で;…」
夕べはアリシアを思い3発も抜いてしまった;…そのことは此処では言えないけどな;…

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