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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 495

「滝谷くんは、知らない…かな、直が入院してるの…」
「あっ…そうだったな…」

思い出した。
清美のヤツが黒獅子の仲間たちを襲ったって話があったが…
それの報復で清美の子にも一人、深い傷を与えてしまったんだっけな…

目の前の彼女…可憐は、気づいたときには肩を震わせ泣いていた…

「な、何もお前が泣くことないだろ…」
確かに犠牲になった子は気の毒には思うけど、だからといって一の瀬がここまで落ち込むことも無いだろに…

「滝谷くんは、何も知らないから…そんな優しいことが言えるんだよ…」
可憐は途切れ途切れにそう言いながら、旬の腕に縋り付いた…

「直も、桃子も、酷いことされて傷ついた…私は側にいるのに全然何もできなくて、これじゃ生徒会役員として失格じゃない…」
泣きじゃくる可憐…その言葉がなぜか自分にも痛く心に響く。

「お前が一人で無理して抱え込むことじゃないだろう…」
旬は股間の興奮を忘れ、可憐の身体を抱きしめた。

可憐は身を固くしながらも抵抗はしなかった…
それどころか旬の背に腕を回し、強い力で抱き着いてくる…

おい…こんなことされたら、後戻り出来なくなっちまうよ;…
旬は可憐から身を離そうと腰を浮かすが、バランスを崩し可憐に押し倒されてしまう…

「おい…」
抵抗の意を示そうと声を上げる旬だが、可憐はそれ以上に力を込めて旬の身体に抱きつく。
離れたくない、と言わんばかりに。

「直は優しいよ、自分の身体のことより私の心配をしてくれる…大好きだよ、でも、でも…」
可憐は旬の胸に顔を埋め、また泣きじゃくる。

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