風紀委員Girls! 494
当然昂った旬の分身はこんな短時間では修まることもなく、緩い布地のチノパンをクッキリと持ち上げ、先程できた先走りの染みは、今だ生々しく残っていた。
ったく;…
旬は小さく毒突きながらも、どうせ黒獅子の輩が遊びに来たのだろうとドアに向かう。
まあ同年代の野郎であれば、日に何度も起こる現象だと、笑って済ませられるだろうからな;…
「朝っぱらから誰だぁ?鍵はかけてないぞ」
旬は玄関には向かわずその場から声を張り上げる。
「滝谷くぅ〜ん、遊びに来たよー」
…って、おい!…
こ、こいつ、もしかして…
…直矢の彼女、確か一ノ瀬とかいったっけな…
何でそれが俺の家まで来るんだ?…旬は焦った。
取りあえずそこらにあったタオルを腰に捲く、こうすればエプロンに見えないことも無い;…そう信じたい;
「朝早くからゴメンねぇ〜」
ドアから顔を覗かせる一ノ瀬は、旬に向かって舌を出した。
「な、何か用かよ?…お前、1人?…」
俺は一ノ瀬の後ろに直矢がいないかと首を伸ばした。
「うん、一人に決まってるじゃん」
にこりと微笑む直矢の彼女…一ノ瀬可憐。
こいつも連れ達の間では可愛いと評判…清美の女の子ってそういうのばっかだよな…
「直矢はどうしたんだよ?」
「直…一緒だったらここには来ないよ」
可憐は少し寂しそうな笑顔を作る。
「喧嘩でもしたのかよ?…」
気性の荒い直矢のことだ、俺以上に女の子の扱いは慣れてないのかもしれないよな…
「そんなんじゃないんだ…喧嘩なら仲直りすればいいことだもの…」
喧嘩じゃないとすれば……浮気か?
まあ確かに直矢は、男の俺から見たって可愛い顔してるからな…