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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 491

桜は手際よく朝食をお皿に盛り付け、テーブルに並べていく。
「なんか悪いな」
「いいのよ、私も好きでやってるから」
「仕事と学校と、チビたちの面倒と、大変じゃないか?」
「そうでもないよ、最近はみんなで協力してやってる」

旬は気になったことを桜に問う。
「アパートの立ち退きの話、どうするつもりだ?」
「いったん離れるしかないでしょ…代わりの住まいも紹介してもらったし」

「そんじゃこうやって一緒に飯を食うのも、最後かもしんねーな…」
「そうね…なんかそう思うと、寂しくなっちゃうな…」
桜は寂しさを隠すように、ニッコリと微笑んだ…

やべ…
やっぱり桜って可愛い顔してるよな…

「べ、別に、今までどおりには行かないだろうけど今後まったく会えないってわけじゃないだろ?」
「うん、旬くんがやっていけるかどうか心配だから見に来るね、舞と一緒に」
「な、何で舞が…俺は別に心配なんて…ばあちゃんは元気だし…」
「おばあさんにも何があるかわからないでしょ、お歳を考えればね」

大変なのに、それをまったく見せようとしない桜…やっぱいすごいなと旬は感じた。

「まあそのうち、俺らも出て行かなくちゃいけねーだろうからな…」
「行く所は決まっているの?…」
「ああ、ばあちゃんは兄貴の所に世話になるしかねーからな…」
「旬くんは?…」
「俺は一人で何とかやってくよ…住み込みで雇ってくれる所も案外あるからな…」
「住み込みって…高校はどうするの?…」

「まだどうするかは決めてない…俺を雇ってくれるとこがどう考えてくれるか次第だな」
「それ次第じゃ学校を辞めることも考えてるわけ?」
「まあ、仕方ないよな」
「旬くんはそれでいいだろうけど、舞はどうするのよ」
「舞…」

自分のことを一番思ってくれる存在。
もし今のことを舞に直接言ったら、猛反対されるかもしれない。
舞のことは好きだ、でもどうしたらいいか…旬は葛藤する。

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