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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 488

「あっそうみたいですね…でもちょっとどの子か分からなくて…」
「仕方ないよ…クラスには大勢いるからね…僕なんて高校時代、誰とも口利かなかったよ…」

春日粋は、兄貴とのことがある前から虐められていたんだろうか?…

「でもそんなにカッコよかったら、女の子がほって置かなかったんじゃありません?…」
「いや僕は、昔っから女性は苦手でね…」

…やっぱりなのかな
旬は心の中で考えた。

「近くにカッコいい人がいたら女は誰も放っておきませんよ」
「いや、僕はずっと男子校だったからね…」
「へぇ〜、なんだかもったいないです」

正直なところを言えば、俺だって女の子にモテる環境にいたかったなぁ、って思う。
しかし家庭の事情が、それを考える余裕すらなかったからなぁ…

その日食うものすら困っていた有様だったから、女の子と付き合う余裕なんてある訳無いよな…
まあ多少なりとも兄貴が金を送ってくれるようになったお陰で、俺にも舞という彼女が出来た訳なんだけどね。

「私も一緒ですよぉ。今は女子高だから彼氏の存在に憧れちゃいます…」 

そういえば桜に男が出来たって話しは聞いたことないな…
てっことは…桜ってまだバージンなのか?

……って、考えるのはそっちの方かよ。
我ながら浅はか過ぎるにも程がある。

…と、そのとき。
何処からか携帯が鳴る音がする。
「あっ、ごめん…」
どうやら粋のものらしい。

「あっ…旬、悪いな、家帰らなきゃ」
「彼女の家か?」
「あ、ああ…朝ごはんは2人で楽しみな、なんて」

そう言って粋は来た道を走り去って行ってしまう。

なんだよ沙里菜さん…そういうことかよ…
自分と別れた後直ぐに、粋を呼び出すことが旬にはなんだか面白くは無かった…

「それじゃあ私も帰るかな…」
「そんな…せっかく来たんだしゆっくりしてけよ…」
思わず引き止めてしまう…

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