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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 485

「まあ、時間はあるしそうするかな…」
「もう少し歩けば着くんで」
「ああ…それにしても同じ町とは思えないくらい差があるもんなんだな」
「ここら辺、あまり来た経験がないっすか」
「そうだな」

もう少し歩くと、俺たちが住むアパートが見えてきた。

「あそこです…ボロアパートで恥ずかしいんだけど…」
「何、気にすること無いさ…僕の家だって兄貴が働くまではあんなもんだったさ…」

そういえば、この街を出て行った春日家は、随分と苦労したらしいもんな…
「粋にも兄貴がいんだな…」
さりげなく、“粋”と名前で呼んでみる;…

「ああ、尊敬できるいい兄貴だよ…今は警察官やってる」
少しだけ「おっ」という表情をしたが、粋はあくまで自然に旬の言葉に答えた。

「君…ええと、旬だったっけか、境遇が似てる気がして、他人には思えないな」
「それは…俺も同じっすよ」
古びたアパートの階段を登り、旬は粋に自分の住む部屋を案内する。

「あれ?…おばあさんは?…」
「多分朝の散歩だと思うよ…毎朝小1時間ぐらいは戻ってこねーからな…」
よく歩くしよく食べる…だから婆ちゃんは健康なんだよね…

「留守中に悪くないかな?」
「何言ってんだよ…2人っきりの方がいろいろ出来んじゃん…」

「いや待てお前…」
「冗談ですって冗談。ほら、俺のとっておきのAVとかさ…」
「…なんだ、旬も硬派を装いながら女好きなんだな」
「悪いっすか」

いやなんでああいうこと言ったかな俺。
この人…粋と一緒にいるとちょっと変な感情が沸くなぁ。

「あれ、滝谷くん…?」
「へっ?」

不意に聞こえた女の子の声に、旬はドキッとする。

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