風紀委員Girls! 49
舞は浴衣の袖を肩に託しあげ、裾を帯に掛ける…
「あっ!その下なにも着けて無いんじゃ…」
ノブアキが慌てて言う…
「アンタは黙ってそこでマスでもかいてろぉ!
もうアンタのモンなんかに構ってる暇は無い!!」
9人の少女、黒獅子の男に立ち向かう。
少女といって侮ることなかれ、選ばれし風紀委員たち、彼女たちの身体能力は半端なものではない。
「そ、そんな…!?」
周りの味方が薙ぎ倒される姿を見て、裕樹は焦燥感にとらわれる。
いつの間にやら少女たちに加担するように黒スーツの屈強な男たちが黒獅子の連中をノックアウトしていく。
「(なんだこの黒人集団)」
「(清水家のSPとかじゃね?)」
「み、みんなやるじゃないか」
ノブアキも舞たちの活躍ぶりに息をのむ。
「でしょぉ?…ノブアキくんも痛い目に合いたく無かったら、黒獅子とも仲良くしてよぉね!」
ニヤリと微笑む唯は、ノブアキの背後に回り込む…
「涼!いくはよ!」
「OKよぉ!…」
「うぁ!ぉ…おぃ!ゃ、やめ…!」
唯と涼が、どこからか取り出したロープでノブアキの手足を拘束する。
「な、何するんですか!!」
向こう側では同じように祐樹が明日香と夏織に手足を縛られている。
その間に祐樹以外の黒獅子の人間は全滅していた。
「拘束したのはいいけど…どうするのこの二人…」
「な、なんで僕まで!…」
いつの間にやら浴衣はどこかにいってしまった、褌一丁のノブアキが声を荒げる。
「貴方は裏切った佐伯祐樹に対して、相当な恨みを抱いている筈よ…縛りでもしないと、祐樹を半殺しにし兼ねないじゃない…」
「うっ…それはそうだけど…でも、あいつはいいのかよ?…」
ノブアキの視線の先に、祐樹を殴る蹴るの舞…
「あ〜ああ…旬のおばあちゃんのことで、舞相当怒ってたもんね〜」
「ありゃ半殺しでは済まないかもねぇ…」