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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 466

でも英兄に向けたあんな視線を見てしまうと、沙里菜さんの思いはまだ未練たっぷりな気がしてしまう。
「まだ好きなんですか?…」

「すごい直球だな…」
「あっ;すみません…」
「ふふっいいよ…回りくどく探られるより、なんか気持ちいいかも…」

沙里菜さんは優しく微笑む。
「好きじゃないなんて言ったらきっと嘘になるかもね。英輔は今も昔もカッコよくて、変わらず好き」
「です、よね…」
「旬くんって意外と鋭いよね…英輔と同じで硬派に見えるけど、女の子の気持ちをよくわかってるっていうか」

「いや、周りからは鈍いって言われてんすよ;…」
「それって自分のことでしょ?…」
「あ?…まあ…」
「人のことには鋭いに、自分のこととなるとトンと鈍くなる…、そういうことじゃない?…」
「ん?…どうだろ?…」

「例えば私が今誘っているの…分かる?」
沙里菜の細い指が、旬の頬にそっと触れてきた…

「さ、沙里菜さん…」
いくら鈍感な自分だって、さすがに相手がこんな風にしてくればわかる…
「い、いいんすか…あなたも、俺も、ちゃんとした相手が…」
「今は誰も見てない。私たちしか知らない。秘密にして」
沙里菜の瞳が潤んでいくのが、旬には明らかにわかった。

「キス、して…」
沙里菜が旬の肩に腕を回す。

あ…
考える暇などなかった…
"してくれる…"と言っておきながら、唇を重ねてきたのは沙里菜さんの方からだった…
旬は、身を固くしながらも唇の力だけは緩め、差込まれる舌を受け止めた…

「クス…旬くんの2人目になれるかしら?…」
舌を抜出し、沙里菜さんは熱い息と共に笑う…

「あっ;…はあ…」
2人目は、沙里菜さんの姉であるユリナさんであるとは…言える訳がなかった…

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