PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 455
 457
の最後へ

風紀委員Girls! 457

縁のない世界にどうしたらいいか迷う兄弟。
「兄貴、有名になって美味いもんいっぱい食べてるだろ?」
「いや、俺そういう趣味じゃないから…」
「亮はなんでも美味しそうに食べてくれるからねぇ」

「ユリ姉、まとまったよー」
「あら、意外だったわね」
真里菜がユリナに向かって言う。
「イタリアンでお願いしまーす」
「了解♪」

「ここは百歩譲りましたから」
「アリシア、それちょっとおかしい」
「それにアリシアのお国はメシマズ国家だしねぇ」
「…うぅぅぅ」

金持ちも多く住むこの界隈だけあって、ユリナが連れて行ってくれたイタリアレストランは洒落ていた。

当時そんな所に旬は今まで縁が無く、身体が強張ってしまう。

「緊張すんなよ…これも経験だ…」
亮に尻をぽんっと叩かれる;

「アニキ…俺、フォークとかナイフとかで飯食ったこと無いんだけど;…」

「見様見真似でなんとかなるさ…できなきゃいつもどおりでも構わないだろう」
案外豪快な性格の亮である。

こういうときに頼りにすべき彼女…は、明らかに舞い上がってガールズトークに花を咲かせている。
名前の通りだと感じながらも、少し孤立しているように思ってしまう旬だった。

流石にユリナと多岐亮が一緒に表れただけあって、店の中が色めき立つ。
噂には聞いていたけど、やっぱこの2人って人気者なんだと、旬は初めて認識した。

「皆が見てるぜ…こんなとこで飯なんて食えねーよ…」
「お前を見ている人なんて一人もいないさ、返って俺たちが楯になっていいんじゃないか?…」

「そんなことねーよ…あの隅っこにいる女の人…なんか俺のこと見てないか?…」

旬が向けた視線の先には1人、若い女性客がいる。
見た目は沙里菜と同年代くらいに見える。
店内でもかなり隅の方なので他の人からはあまり気づかれていないような感じがする。

「そうか?」
「…俺はずっと気になってた」
「お前は昔から変なことに気がつくよな…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す